1. 武士道のフレーズ紹介
まずは、前編でも少し触れた武士道の言葉から。
「義を見てせざるは勇なきなり」
To see what is right and not do it is lack of courage.(論語より)
「礼を以て始まり、礼を以て終わる」
Begin with courtesy, end with courtesy.
「礼は人の華なり」
Courtesy is the flower of humanity.
「己に克つこと、是れ武士なり」
To conquer oneself is to be a samurai.
「武士は食わねど高楊枝」
A samurai, even when starving, holds his toothpick high.
(誇りを失わない武士の姿勢)
「武士に二言はない」
A samurai does not go back on his word.
「名こそ惜しけれ」
A name is more precious than life.
(名誉を重んじる武士道精神)
「恥を知れ」
Know shame.
(※「恥」は武士道における重要な徳目)
こうした言葉は、時代が変わっても心に響くけぇのう。
2. 武士道で定義した七徳
新渡戸稲造さんは、『武士道』の中で日本の精神文化をわかりやすく示すために、七つの徳にまとめて紹介したんよ。
仁 (Loyalty) – 他者への思いやりや慈しみの心を持つこと。
義 (Rectitude / Justice) – 正義を重んじ、道理に従って行動すること。
礼 (Courtesy/Politeness / Respect) – 相手を敬い礼儀を重んじる態度。
勇(Courage) – 恐れずに困難に立ち向かう精神的な強さ。
誠 (Sincerity) – 嘘のない心。真実と誠意をもって行動すること。
名誉 (Honor) – 自分と家の名を守る。自己の名声を重要視し、誇りを持って生きること。
忠義(Loyalty) – 主君や仲間に対する忠誠心を持つこと。
もしくは、克己 (Self-control) – 欲や怒りを抑える強さ
これらの徳は武士道の基盤を成しており、また、昔の侍だけじゃなく、現代のわしらにも通じる価値観じゃ。
3. 日本社会・世界に与えた影響
新渡戸稲造さんは、教育者として、そして国際人として、日本の精神文化を世界に広めたんよ。
女子教育や高等教育の発展に尽くし、国際連盟の事務次長として平和活動にも力を注いだ。
その影響は今でも、学校教育や国際交流の場に息づいとる。
4. 騎士道と武士道から見た万博
西洋の騎士道は、武士道と同じく「力と徳の調和」を大事にしとる。
万博という舞台は、国と国、人と人が物理的にも精神的にもつながる場所じゃけぇ、武士道の精神にもよう似合うんよ。
5. 二人の共通点
チャールズ・リンドバーグさんと新渡戸稲造さん。
時代も背景も違う二人じゃが、共通点がある。
どちらも幼い子を亡くし、その後「すべての子どもを自分の子のように感じる」思いを持ったことじゃ。新渡戸稲造さんは、そう述べられ、リンドバーグ夫妻もまた、その思いを抱いとったかもしれん。
アン・モロウ・リンドバーグ夫人の手記にも、そんな心情がにじんどる。
6. 台湾での活躍
新渡戸稲造さんは、台湾総督ではなかったが、農業振興や教育改革などを通して台湾社会にも貢献した。それは単なる政策や事業ではなく、人を育てる「心」の仕事じゃった。
7. 読者からの声
この記事は、読者のみなさんから寄せられたコメントや情報を参考にさせてもろうた部分も多い。
改めて感謝を伝えたいんじゃ。
8. 次回予告
物語はいよいよ最終章。
母の愛を守るために千里を駆けた者たちの想いを描く。
完成当時世界最大のダムの建設に尽くした日本人技師、そして時代を超えて受け継がれる「母の愛」。
そして最後に――神田の古本街で出会った一冊と、雲の彼方へ託す小さなメッセージ。
その物語の先に、あなた自身の問いが見えてくるかもしれません。
To be continued…

――つづく。


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